2013年3月29日金曜日

いよいよ明日開催です!



「国立市農業・農地を活かしたまちづくり事業」の中からうまれる「農家+市民+国立市による 新しい農園 くにたち はたけんぼ」が開園します。
そして明日は「農園祭」!!

活き活き都市農業の懇談会から始まって何年かかったかなぁ。
感慨深いものがあります。

都市に農地は必要ない、というひともいるけれど、3.11以降、生産の場が近くにあることの重要性や、農地が生産だけの場ではないことが実感されてきていて、都市農の意味が見直されてきています。

生産緑地を持っておられる農家さんの「農地として残したい」という強い思いと、でもその農地で農業できない事情を受けて、農地を残す方法として「はたけんぼ」の運営の形を考えました。
「はたけんぼ」は、野の暮らし(すがいまゆみ)+くにたちファーム(小野淳)+畦道(東信三)+北島勝俊で「くにたち市民協働型農園の会」を立ち上げ、運営することにしたのです。


明日は、一から田んぼづくりに取組みます。
そしてジャガ芋の種芋植え。
こどもたちの泥遊び場もつくりました。竹ブランコもあります。
野の暮らしみんな畑で暮らしている羊のアマエルも、くにたちBBQファームの山羊のはくちゃんも参加します。
やまもりカフェの出店もあるし、餅つき、煮い団子もあります。

多彩なメンバーで取組む新しい農園。
その初めてを、一緒に体験しませんか。
こちらもご覧ください。
「くにたちあぐりッポ」


2013年3月25日月曜日

決心

昨日、やまもりカフェで「よみがえりのレシピ」を観た。

鶴岡の在来種を守ってきた人たちと、「アル・ケッチャーノ」の奥田シェフとの出会いの話。

最後の方で涙がこぼれてしかたがなかった。

在来種の種を守ってきたお百姓さんたちは、その種を守るために、毎年毎年種を蒔き育て種子をとるのだ。
種って保管しておけばいいもんじゃない。

在来種を守ってきた方のことを考えるだけで気が遠くなるし、無条件に尊敬してしまう。
それを誰に言われるでもなく、残そうと自分で決めて、誠実に、実に誠実に育て種子を残してこられたのだ。

そのことに涙がこぼれた。
なんという意志。
誰かに評価されるとか、お金になるとか 、そんなこととは関係なく、残したい、という意志が何十年も続けさせてきたのだ。
そして、奥田さんというシェフと出会い、本人たちが味わったことのないその野菜の味の可能性をみることができた。
奥田さんはとても謙虚で、種子を残してきた人たちへの敬意をはらう。
お百姓さんたちは、嬉しそうに、心から嬉しそうに笑う。

自分で決めたことを誠実になしていく。
哲学は、哲学書のなかだけにあるんじゃないな。

2013年3月24日日曜日

ネギを植えた人

昔、岩波少年文庫で読んだ「ネギを植えた人」という話しを思い出した。

今朝、フェイスブックで私の友人が投稿した文章を読んで、ふと思い出したのだった。
その投稿は、しょうがいしゃの友人とそのひとが暮らす施設の職員の感覚の話しだった。

むかし、朝鮮のあるところで、人間が人間に見えず牛に見えてしまう国があった。
だから自分の親や兄弟さえも間違えて食べてしまうのだった。
ある日、牛を殺して食べた人がいた。
気がつくとそれは自分の兄弟だった。
食べてしまった人は嘆いた。
なんとあさましいことか。

なぜ人間が牛に見えてしまうのか。
どうしたら人間が人間に見えるようになるのか。
その答えをみつける旅に出た。

旅は長く、若かったその人は老人となった。
ようやく人間が人間にみえる国に行き着き、そこでその国の人に問うた。
どうして人間が人間に見えるのですか?
すると。
昔はこの国でも、人間が牛に見えていた。でもネギを食べるようになってから、人間が人間に見えるようになった。
と、答えた。

探し求めていた人は喜んで、ネギの種を分けてもらい、意気揚々と故郷へと帰っていった。
これでようやく人間が人間にみえるようになる!
懐かしい故郷に帰り着いた時。
お腹をすかせた故郷の人たちは、その人が牛に見えた。
殺されて食べられてしまった。
それからしばらくして。
見たことのない青い草が生えて来た。
その草は香しく、食べてみると涙がこぼれた。
美味しいその草を食べたあと、もう人間が牛に見えることはなかった。

というような話しだった(と思う)。

しょうがいしゃが、人間ではなくしょうがいしゃに見えてしまう。
人間ではなくてしょうがいしゃだから、人間である自分とは違うものと思ってしまう。
人間とわかっていたらしないことをしてしまう。
だってしょうがいしゃだから。

ネギを食べればしょうがいしゃも人間に見えるようになるのだろうか。

ネギの種を運んだ人は殺されたけれど、ネギは大地にこぼれ、芽吹き、変化をもたらした。
無名の人たちが成したことはとてつもなく大きい。




2013年3月18日月曜日

大都会、、、、、

視察に行ったのは千葉県市原市。
大東京を通過しないと行けないときたもんだ。

高層マンション、高層ビル。
その間に家々。
道路。
運河。

仕事があり生活がある。


ソーラーシェアリング実証試験見学

先週の金曜日、本来ならみんな畑の作業日なのだけれど、
「ソーラーシェアリングの実証試験」見学に行ってきた。
「国立市農業・農地を活かしたまちづくり事業」の一環。
視察、ってやつですね。

畑の上に設置されたもの。作業するのに支障はないように感じる。
畑の上にあるものが「ソーラーシェアリングシステム」。
畑の野菜と太陽光をシェアする、というもの。

植物の光合成と光の強さの関係には特性があって、各作物には一定の光の強さ以上の光は光合成量の増大とほとんど関係ないのだそうだ。つまり光には飽和点があるということ。(もちろん例外もあるけれど。)
だから、その太陽光を野菜とシェアするために、畑の上に太陽光パネルの設置をしてある。
農地法から言って構造物はNGなのだけれど、これは鉄パイプを組んでパネルを支えているだけだから構造物にはならない 、という論理。
パネルを隙間なく設置するのではなく、下の農地に光が届くように設置するため、強風や地震にも強いのだそうだ。
設置費用が安く、現実的な感じがする。


くにたち電力たちあげるかぁ、なんていう話しも出たりして。
国立でも実証試験できないかなぁ。

原発は必要ない。
基本は農業。農家に収入が入ることで農業や農地を守って欲しい。
ものすごくはっきりとした意志だった。
主催者は、長島涁さん。CHO研究所所長をされている。
庭に設置されたもの。畑のものに比べパネルが大きくなっている。

一度検索されることをおすすめする。



2013年3月14日木曜日

ひつじがやって来たーーーーーーーー!!



いやーーーーー、ホントにやってきましたよ。

熊谷への弾丸ツアーがこんな縁を繋いでくれるとは。

山羊を飼いたいなぁー、とつぶやいてはいたけれどなかなか縁がなくて飼うには至らなかったのに、あっっと言う間に飼うことになったのです。
こういうものなのですね。
畑の家にきているKさんが、小屋をつくってくれて、熊谷の緒方さんご夫妻がワゴン車でお孫さんたちと連れて来てくださったのです。

馴染めず脱走するかも、と心配もしたけれど、なんとか落ち着いてくれました。
ともかくよく食べること、そして何よりひとりぼっちがダメなことがわかってきました。
それで名前が「アマエル」。
ザビエル的なイントネーションであります。

路地を通る人たちがびっくりしながらも、みーんな笑顔で話しかけてくださいます。
嬉しいことです。
近所のこどもたちもやってきます。

みんな畑がまたまた賑やかになってきました。

2013年3月7日木曜日

羊がやってくる

熊谷のふるさと牧場から羊がやってくることになった。
以前から山羊を飼いたくて、くにたちBBQファームのはくちゃんとヤギネットワークを組みたいなぁ、なんて言っていた。
それが、山羊ではなくて羊がやってくることに。
羊は毛が利用できるし、糞は堆肥にすれば良いし、餌はふんだんにあるし、散歩できるし、とぼけた顔してたたずんでいる風情は可愛いし、で。
3月10日日曜日にやってくる予定。

そうしたらもう休めないわけだよね。
旅行に行けなくなるじゃん!
てなことはあるわけですが、それも、なんとかなるだろう。
植木等のこころであります。

ところで。
羊に対する私のイメージがある。
羊さんには大変失礼なものだと思うのだけれど。


エイゼンシュテインという、むかーーーーーーーしのロシアの映画監督が撮った「ストライキ」(多分そうだったと思う)という映画に、工場へ黙々と入って行く労働者が羊の群れへと変わっていくシーンがある。
経営者の抑圧に対して、ストライキを組織してくのだが、差別構造を利用して、労働者が団結しないように策略がくまれていく。




私が学生時代まで住んでいた長崎には、ダイヤモンドのマークの大企業があった。
選挙ともなると、正門にものすごい人が集められ、組合が推薦する候補者が立候補の挨拶をしていた。
そして、選挙期間中には私たち家族が住んでいた県営住宅の公園には、ダイヤモンドのマークの会社や関連の会社で働いている人たちの家族が集められ、誰がきたか名前がチェックされていた。
働く、とうことが、政治的な信条までもを支配されることになるのだ、ということをまざまざと見せられた。

長崎でみた光景が、その映画と重なり、羊というとどうもこういうものを思い浮かべてしまう。


さて。
本物の羊さんは、私にどんな思いをもたらしてくれるのだろう。
こんなことを思い浮かべていることを知ったら、突進されるか、も。
長いつきあいをお願いしたい。






2013年3月4日月曜日

熊谷弾丸ツアー ふるさと牧場 それから

いやはや。
2月16日に行った弾丸ツアー報告がまだ最終にならないなんて。
春めいてくると、ともかく忙しくなるのであります。
すみません。

やっとふるさと牧場に到達。
入場料は無料。奥の小屋に山羊や羊、烏骨鶏などが。

二重扉になっている。山羊は角が、ね。

ここも緒方さん(池田さんのご両親)の古くからのお仲間がたちあげて運営されているしょうがいしゃ団体が、ボランティア活動の一つとして開設しているところ。
ボランティア活動で動物と触れ合えるって。

とても人なつこい穏やかなワンちゃんがお出迎え。

別に反省しているわけじゃないので。

そりゃ、山羊だって痒いところはありますわな。

あかるい農村という、黒山羊さん。お手紙食べるのかしら。

とぼけた顔した羊さんだなぁ、と思ったさ。
このおとぼけ羊さんがみんな畑にくることに。
羊も山羊もつながれてはいるけれど、触れる。
人を見慣れているのか、みなさん穏やかで〜。
黒、白、ブルーグレー、白と茶、など、いろんな種類の山羊さんがいらした。
ここの世話人の方が仕事でいらっしゃらなかったのだけど、
あーーー、山羊欲しいーーー、と言いいながら見学して。

さて次は。
深谷に行き、緒方さんの農家さんにお会いし、ワーカーズコープのお豆腐屋さんを見学し、そして「緑の王国」の見学と、てんこ盛りの一日。
ワーカーズコープや緑の王国はいろんなヒントをくれた。
その後は、もちろん反省会もして。

それにしても、「有機農業と福祉の可能性」はやっぱりありだわ。

後日。
羊がみんな畑にやってくることに。

ただいま小屋作成中!!
それはまたそのうち。