2012年10月17日水曜日

日本蜜蜂 その後の後 蜜蠟づくり

コミュニティガーデンみんな畑に設置していた日本蜜蜂の巣箱が撤去されたことは以前ブログに書きました。

その後。

なんと巣箱を設置していたTさんに、蜜と巣を分けていただいたのです。
蜜は黒みを帯びています。


たくさんの植物の蜜で構成されているのでしょう。
濃厚な味がします。
朝に飲むように、との注意をいただきました。
みんな畑のメンバーにも少しではありますがお裾分け。
売っている蜜とは明らかに違う美味しさ。
日本蜜蜂の蜜。
本当に幸せな味です。

さて。
巣の方ですが。
蜜ろうを取り出すことにしました。
取り出すと言っても、巣の塊に水を足して煮て漉して、の作業の繰り返しなのですが。

畑の家の活動日にいよいよ作業です。


巣を鍋に入れます。
ハニカム構造が見えますね。
蜂の子が結構たくさんいて。
信州なら食べるのか?!など思っても私たちはどうしようもなくて、ごめんなさい。
水を三分の一程入れて煮始めます。

程なく巣が融け始めます。
この写真でも見えますが、蜂の子や、糞なのでしょうか、黒いものが浮いてきて、グロテスクな様相。

ぎゃー。
なんだよこれー。
と、約一名騒いでいました。
遠巻きにね。

漉したらこんな感じ。

作業中、ずっと甘ーい香りが漂っていて。

最初は楽しんでいたけれど、ちょっと気持ち悪くなる程の甘い香り。
ミツバチの生産物だからねー。



固まった蜜ろう。
鍋にへばりついた蠟もこそげ落として。

もったいない婆さんになってるよ、と言われてしまったけれど、蜜蜂の上前をはねようとしているんだからしょうがない。
しかも、世間に出回っているものは西洋蜜蜂のものが大半なので、日本蜜蜂の蜜や蜜蠟はものすごく貴重なのでありますよ。
もったいない婆さんにもなるのです。

ホホバオイルなどをいれて蜜蠟クリームも良いし、蠟燭をつくっても良いし。
何をつくるか。

蜜蜂さん。
ほんとうにありがとう。

2012年10月12日金曜日

誕生

友人の娘さんが男の子を産んだ。
助産院で出産し、昨日自宅へ帰ってきた、というので、
みんな畑の元気野菜を食べてもらおうと出かけていった。
なんのことはない。
赤ちゃんの顔が見たかったのだー。

娘さんのSさんとは、Sさんのお母さんより先に出会った。
選挙での出会いだった。
雨が降っていた。
まだ若くて(今も若いけど!)初々しい声でアナウンスをしていた。
気持ちの熱い人。

その後、お母さんと知り合った。

それから何年も過ぎ、いろんなことがそれぞれに起こり、そしてあの初々しかったSさんがお母さんになった。


顔を見にいったのに、私がお風呂にいれることになった。

別にせっけんつけなくていいよね。
毎日お風呂いれてるんだもんね。
はいはい、そうだよね、びっくりするよね。
気持ちいいよね、ねー、はい、あごの下洗いますよー。

小さな小さな身体。
手を、足をばたつかせ、身体をよじり、懸命に自分の気持ちを伝えようとしてくれる。
泣き声もことばのように伝わってくる。


ありがとう。
おめでとう。


今日のみんな畑

野の暮らしが運営している「みんな畑」は、個人の区画をつくっていません。
市民農園や体験農園のように個人区画制にして、指導はするけど自己責任で、ということに私自身が違和感があったからです。

もちろん、市民農園や体験農園を批判したり否定するつもりは毛頭ありません。
いろんな形があった方が選択の幅が広がるし、その人その人の事情や都合で決めれば良いことだから。

私は、全体を参加者で一緒に作業し、一緒にお裾分けし、ということに意味を見いだしたから、コミュニティガーデンとして恊働の畑にしています。

さて。

ジャングル化していたトマトを整理した後、種蒔きに精を出しています。
大根、キャベツ、ブロッコリー、白菜、小松菜、ホウレン草、山東菜、ターサイ、水菜等々。

写真は小松菜。
芽を出してくれると本当に嬉しい。
これを少しずつ間引きながら育てていきます。
今日も大根の間引き菜をみんなで持ち帰り。
塩揉みにしても、味噌汁に浮かべても。
美味しさをいただきます。

ブロッコリーには青虫ちゃんがつくけど、薬は使わず、手で(手袋してますけど)取って、さよなら、してます。

野良仕事が気持ちのよい季節になりました。
霜が降りる前に、まだまだあれやこれやの作業が待っています。

美味しく育った野菜は参加者へのお裾分けや、やま森カフェのごはんに使われます。



誰でも参加できます。
金曜日の午前中を、コミュニティワークの時間にしています。

参加されたい方はこちらにご連絡ください。
野の暮らし vinerose0603@gmail.com

2012年10月11日木曜日

日本ミツバチ その後

9月22日の土曜日。
畑で作業をしていたら、久しぶりにミツバチの箱を置いているTさんが現れた。
蜜を取るとのこと。

やったー、ラッキー 、てな感じで作業を手伝った。

時期が遅かったのか、板が抜き取れない程に成長していた。
下の方にせり出しているのも蜂の巣。
















日本ミツバチに刺されたことはない。
でも一応顔は覆って。

なかなか抜けない板をなんとか取ろうと四苦八苦。
このとき既に巣箱から下に蜜が漏れ始めていた。


そうこうしているうちに何だか聞き慣れない羽音が聞こえてきた。

なに?

辺りを見回す。
確かに聞こえる。

あ!!
スズメバチが2匹!!

ものすごい数の日本ミツバチを恐ろしいとは思わないのに、たった2匹のスズメバチに恐怖を感じた。
じっとみていると。
なんと、日本ミツバチをさらっていってしまった。

そして。


蜜をいただいた。
濃厚なとても美味しい蜜だった。
蜜蝋も。

幸せな気分。

だった。




それから数日後。

巣箱の周りに、まるでストーカーのようにスズメバチが張り付いていた。

そして日本ミツバチの気配が全く無くなってしまったのだった。

そのうち、巣箱の中からもスズメバチが出てくるようになったのを見た。

そうして巣箱を撤去することにした。

なんだか複雑な気持ちでいる。


蜜を取るために巣箱は置かれた。
でも蜜を取ったがために日本ミツバチは全滅した。
スズメバチだって自然界に生きているもの。
弱肉強食、といってしまえばそうなのだけれど。

良いこととと悪いことが 背中あわせに存在している。

畑の中で学んでいる。